この記事は Otaku Advent Calendar 20235日目の記事です。
今年あった個人間のお金の貸し借りのことを書いてみます。
事の発端
ざっくり10年くらい付き合いがあり、普段Twitter*1での絡みもよくある知人から、いきなりこんなTwitter DMが届きました。
DMが届いたあと、とりあえず「天安门事件」とか「中国茉莉花活动」とかを脳死でレスポンスしておちょくっていたんですが、真っ当な理由でお金を貸してほしい旨を説明され、かつ知人の収入状況的に10日以内にはお金を返せる旨、(連絡をもらったのが土曜で)月曜日では間に合わないような入金をしないといけないためにサラ金では間に合わない旨も説明されたため、あまり気が進まないものの50万円を貸すことにしました。
(この記事では、「お金が必要になった理由」「知人の属性・職業」等についてこれ以上の言及はしません)
個人間の金の貸し借りについて
今回、期日が厳しくてサラ金/クレカキャッシング等の手段を頼れないとのことで個人間の金銭貸借を承諾しましたが*2、いくら10年の付き合いとはいえ万が一返済の約束を反故にされたらたまったものではありません。50万円が消し飛んだら泣いちゃいます……
ちゃんとお金を返すことを約束してもらうため&約束を破った際に法的手段が使えるようにするために、今回はWeb上で借用書を作ることにしました。
「Web 借用書」でググると色々出てくるのですが、今回は1番上にでてきた「貸し借りかんりくん」を使うことにしました。 www.common-co.com
当時は急いでいたので雑に一番上に出てきたサービスを適当に使いましたが、次があったら名の通ったサービスのフリープラン/お試しプランを使うんじゃないかと思います。
借用書(金銭消費貸借契約書)の作成
借用書(金銭消費貸借契約書)の作成は至って簡単で、貸し借りかんりくんのWeb上で、貸主(甲)、借主(乙)の氏名住所や、貸す金額、利息*3等を入力すると、以下のような借用書が出来上がります。
これに対して甲乙双方がWeb上で署名することで、金銭消費貸借契約書の電子サイン済みpdfができあがり、法的に効力を持つようになります。
作成には、確か当時220円くらいかかった気がします。*4
契約書は、結局のところ作っただけで、その後使われることはなかった(期日内に満額返済された)のですが、お金が絡むことで人と揉めたくはなかったので、作って安心考えられたことは良かったかなと思っています。
そういえば、今思うと連帯保証人とかは立てませんでしたね… 本人との連絡がつかなくなってたら危なかったかもしれない……(今回はそこまで信頼できない知人ではないので&そもそもこの契約書の力を使うことはなかったので良かったのですが)
お金の振り込みと振込着金の遅延について
契約書が作れたら、必ず返すよう念を押しながら 50万円を自分の口座から知人の口座に振り込みました。 顔を見ながら手渡しでお金を渡すことも考えましたが、どちらかというと証拠が残るほうが優先度高かったので、口座振込にしました。
ところが、楽天銀行から振り込んだお金がいくら待っても知人の口座に着金しません。 知人の口座は三井住友銀行のもので、知人は職業柄普段頻繁に振り込みをしているが、普通は5分も経たずに着金するはずとのことでした。
しかし30分経っても着金しないため、着金後すぐに送り返すことを条件に、自分の持っている他の銀行(住信SBIネット銀行)から追加で50万円を知人の三井住友銀行口座に振り込んだところ、こちらは5分経たずに着金しました。また、楽天銀行からの知人の口座への振り込みは結局1時間ほど経ってから知人の口座に着金しており、その後余計に振り込んだ50万円を自分の楽天銀行口座に送り返してもらったところ、こちらも着金までに50分程度かかりました。
以上のことから、楽天銀行の振り込みはなんだか時間がかかるという知見を得ました。 公式FAQによると、
24時間即時入金となるか否かは受取人取引銀行の24時間決済化へのシステム対応状況や受取人口座の状態により異なります。
とのことなのですが、住信SBIネット銀行<->三井住友銀行では即時入金されたことなどから、三井住友銀行側の問題ではなく、楽天銀行が悪い OR 楽天銀行 <-> 三井住友銀行 間の相性が悪いために着金が遅延したのではないかと思っています。
返済
返済は予定通りその週の水曜日に満額振り込まれ、今回の金銭消費貸借契約は問題なく終了することができました。
いまでもこの知人とはTwitterで仲良くやってますし、そのうち今回のことをダシになんか奢ってもらえないかな~と思ってたり思ってなかったりします。
ところで……
聡明な読者の皆様はお気づきかもしれませんが、今回の金銭消費貸借契約書……
の第1条……
本当は50万円しか貸していないのに、500万円貸したことになってしまっていました。
借用書を書くときにゼロを1個間違えていて、契約を結んだ時点では誰も気づかなかったようです。 この事実に気づいたのは知人から50万円の返済を受け取ったあとに何気なく借用書を読み直したときだったため、契約を修正することもありませんでした。なんなら、知人は今でも気づいてないかもしれません。